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日曜日, 8月 24, 2008

カレーの思い出と 豆カレーへの挑戦

ポルトガルで初めての海外生活を開始したとき、いろいろと気遣っていただいた方々がいる。既に先に住んでいた日本の同僚の方だ。

気遣っていただいたお返しをしたいと思い、カレーをふるまうことにした。異国の地で、日本料理もあまり頻繁には食べられないから、きっと受けるだろう。

自信はあった。でも日本にいる時の感覚で考えていた。ここは遠い異国の地だ。

土曜の昼前、住んでいたマンションの1Fにあったスーパーにいって、食材の買い物。
そこで、はたと困る。すべてポルトガル語で表示されている。
野菜は形と色で推測できる。でも、調味料などはさっぱりわからない。

あれ?カレールーが見当たらない。一生懸命探しまわるがない。ポルトガル語で「カレールーはどこにあるの?」をなんていうのかわからないし、異国の地で一生賢明カレールーを理解してもらうために奮闘するのも気が引けて、聞くに聞けない。

しょうがないので、カレー粉から作ることを思い立ち、探す。カレー粉から作る時は、小麦粉と一緒に油でいためたはず・・・・。はっきり思い出せない。これ小麦粉かなあ?とうがらしは?
言葉がわからず、質問しても通じず、時間だけが過ぎる。
しょうがないので見た目で梱包これかなあ?と推測して買ってみる。

そして、かえって料理開始。すでに仕事からおなかをすかして帰っている二人がいる。カレーを楽しみに帰ってきたはずだ。

買い物に手間取った分、遅れてしまった。お米を研いで、炊く。だがそこで、カレー粉から作るカレーのレシピがないことに気づく。

結局、適当に買ってきた食材を適当に混ぜて煮る。材料が柔らかくなったかなと思ったころ味見。

うっ!まずい。こんなにまずいカレーは生まれて初めてだ。いや、これはカレーなのだろうか?

待っている二人は、遅すぎる昼食に、おなかがすきすぎたようだ。ぐったりとソファの上に横たわっている。動かない・・・・いや動けないくらいおなかがすいているのか?

一応できたと伝えた。その瞬間、二人は喜びで顔を輝かせた。

心が痛む。

案の定、カレーを口に運んでその表情がみるみるうちに失せる。

事情を話して平謝り。

結局車でリスボンに出て、イタリアンフードを食べた。


苦い思い出だ。いまだに申し訳ないと思っている。それ以来だろうか?
自分のやることに疑いを持つようになった。自信を失ったともいえる。一度、試してみないと、確信を持てない。トラウマだ。

そういえば、だから、こんなブログを記録して、どこでも利用できるようにしているのかもしれない。いまだに悪いことをしてしまったと思っている。それを反面教師として、少しでも世に役立てようとこのようなブログを公開して、償おうとしている自分なのかもしれない。


そのリベンジとして、ここ日本でカレーを作ってみた。
今回は結構気に入っている。これだけ野菜が入れば栄養も満点だと思う。

夏の食欲のない時に、香辛料で食欲がでるので、栄養を摂取するのに重宝なカレーだ。
カレーは体を冷やす性質があるそうだ。
なによりもウコンをこれだけおいしくいただけるのもいい。ウコン(ターメリック)のクルクミンという成分が注目されているようだ。
実は下記レシピに、ウコンの粉をさらに入れている。ウコン味に少し癖がでるが、体にいいのなら悪くない。


圧力なべを使ったが、水煮された大豆を使えばその必要もないような気がする。

【材料】
  • 大豆 150g 半日前水につけて戻す。
  • 豚バラブロックを一週間間から塩漬けした肉を、水で半日戻して一口大に切る。
  • トマトぶつ切り1個 ホールトマト1缶
  • にんにく1かけ、しょうが1かけみじん切り。
  • 玉ねぎ1個、ニンジン小1個、ピーマン小1個 みじん切り。
  • ローレル 1枚
  • 塩・こしょう


【料理】
---一週間前---
  • 豚バラブロックを手にべっとりの塩でもむ。
  • 次の日くらいに出る水分は捨てる。
  • さらに手にべっとりの塩でもんでペーパータオルにくるんで、数日

---1日前---
  • 豚バラブロックの塩漬けを水に入れて塩抜き(もちろん使う量のみ)。
  • 大豆を水にさらして半日~1日
---当日--
  • オリーブオイルを弱火で熱して、にんにくとしょうがをゆでて香りを出す。
  • 玉ねぎ、にんじん、ピーマンのみじん切りを加えて炒める。
  • 玉ねぎがしんなりしたら、豚バラブロックの塩づけをぶつ切りして炒る。
  • 小麦粉を振りかけて炒める。
  • カレー粉を入れて更に炒める。
  • トマトぶつ切り1個、ホールトマト1缶、水ホールトマト1缶。
  • もどした大豆を入れる。
  • ロリエをを入れる。
  • 鷹の爪はお好みで。
  • はちみつ、塩、こしょうなどで適宜味付け。
  • 基本的に何も必要ない。
  • 圧力なべの蓋をして40分。
【反省】
おいしい。
ビーフブイヨンを入れるというレシピもあるが、塩漬け豚バラブロックを入れて煮るかぎりは必要ない。

塩漬け肉にはそれだけの効果がある。

ただ豚バラブロックは、あぶらが多いほど、おいしのだけど、健康的でありたいなら、油の少ない豚バラブロックを選び、調理の合間で発見した油をこそげとることが必要だろう。

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