気遣っていただいたお返しをしたいと思い、カレーをふるまうことにした。異国の地で、日本料理もあまり頻繁には食べられないから、きっと受けるだろう。
自信はあった。でも日本にいる時の感覚で考えていた。ここは遠い異国の地だ。
土曜の昼前、住んでいたマンションの1Fにあったスーパーにいって、食材の買い物。
そこで、はたと困る。すべてポルトガル語で表示されている。
野菜は形と色で推測できる。でも、調味料などはさっぱりわからない。
あれ?カレールーが見当たらない。一生懸命探しまわるがない。ポルトガル語で「カレールーはどこにあるの?」をなんていうのかわからないし、異国の地で一生賢明カレールーを理解してもらうために奮闘するのも気が引けて、聞くに聞けない。
しょうがないので、カレー粉から作ることを思い立ち、探す。カレー粉から作る時は、小麦粉と一緒に油でいためたはず・・・・。はっきり思い出せない。これ小麦粉かなあ?とうがらしは?
言葉がわからず、質問しても通じず、時間だけが過ぎる。
しょうがないので見た目で梱包これかなあ?と推測して買ってみる。
そして、かえって料理開始。すでに仕事からおなかをすかして帰っている二人がいる。カレーを楽しみに帰ってきたはずだ。
買い物に手間取った分、遅れてしまった。お米を研いで、炊く。だがそこで、カレー粉から作るカレーのレシピがないことに気づく。
結局、適当に買ってきた食材を適当に混ぜて煮る。材料が柔らかくなったかなと思ったころ味見。
うっ!まずい。こんなにまずいカレーは生まれて初めてだ。いや、これはカレーなのだろうか?
待っている二人は、遅すぎる昼食に、おなかがすきすぎたようだ。ぐったりとソファの上に横たわっている。動かない・・・・いや動けないくらいおなかがすいているのか?
一応できたと伝えた。その瞬間、二人は喜びで顔を輝かせた。
心が痛む。
案の定、カレーを口に運んでその表情がみるみるうちに失せる。
事情を話して平謝り。
結局車でリスボンに出て、イタリアンフードを食べた。
苦い思い出だ。いまだに申し訳ないと思っている。それ以来だろうか?
自分のやることに疑いを持つようになった。自信を失ったともいえる。一度、試してみないと、確信を持てない。トラウマだ。
そういえば、だから、こんなブログを記録して、どこでも利用できるようにしているのかもしれない。いまだに悪いことをしてしまったと思っている。それを反面教師として、少しでも世に役立てようとこのようなブログを公開して、償おうとしている自分なのかもしれない。
そのリベンジとして、ここ日本でカレーを作ってみた。
今回は結構気に入っている。これだけ野菜が入れば栄養も満点だと思う。
夏の食欲のない時に、香辛料で食欲がでるので、栄養を摂取するのに重宝なカレーだ。
カレーは体を冷やす性質があるそうだ。
なによりもウコンをこれだけおいしくいただけるのもいい。ウコン(ターメリック)のクルクミンという成分が注目されているようだ。
実は下記レシピに、ウコンの粉をさらに入れている。ウコン味に少し癖がでるが、体にいいのなら悪くない。
圧力なべを使ったが、水煮された大豆を使えばその必要もないような気がする。
【材料】
- 大豆 150g 半日前水につけて戻す。
- 豚バラブロックを一週間間から塩漬けした肉を、水で半日戻して一口大に切る。
- トマトぶつ切り1個 ホールトマト1缶
- にんにく1かけ、しょうが1かけみじん切り。
- 玉ねぎ1個、ニンジン小1個、ピーマン小1個 みじん切り。
- ローレル 1枚
- 塩・こしょう
【料理】
---一週間前---
- 豚バラブロックを手にべっとりの塩でもむ。
- 次の日くらいに出る水分は捨てる。
- さらに手にべっとりの塩でもんでペーパータオルにくるんで、数日
---1日前---
- 豚バラブロックの塩漬けを水に入れて塩抜き(もちろん使う量のみ)。
- 大豆を水にさらして半日~1日
- オリーブオイルを弱火で熱して、にんにくとしょうがをゆでて香りを出す。
- 玉ねぎ、にんじん、ピーマンのみじん切りを加えて炒める。
- 玉ねぎがしんなりしたら、豚バラブロックの塩づけをぶつ切りして炒る。
- 小麦粉を振りかけて炒める。
- カレー粉を入れて更に炒める。
- トマトぶつ切り1個、ホールトマト1缶、水ホールトマト1缶。
- もどした大豆を入れる。
- ロリエをを入れる。
- 鷹の爪はお好みで。
- はちみつ、塩、こしょうなどで適宜味付け。
- 基本的に何も必要ない。
- 圧力なべの蓋をして40分。
おいしい。
ビーフブイヨンを入れるというレシピもあるが、塩漬け豚バラブロックを入れて煮るかぎりは必要ない。
塩漬け肉にはそれだけの効果がある。
ただ豚バラブロックは、あぶらが多いほど、おいしのだけど、健康的でありたいなら、油の少ない豚バラブロックを選び、調理の合間で発見した油をこそげとることが必要だろう。
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