その人は胃を切除した後、一度退院したが、腸閉塞を起こしてしまった。
そのため再手術。回復は順調で、外泊をして様子を見るという状況。外泊がうまくいけば、いよいよ退院。自立できるかどうかが問題。
胃を切除したために、口から食事を摂取した後、ストックするところもないし胃酸で食物を消化することもできない。
だから、食事は腸にそのまま流れ込むわけだ。
吸収されやすくて柔らかいものがいいとおよそ予測はつく。
刺身など生ものは、胃酸がなくて、滅菌できないのであまり良くないという。
また、まぐろの筋などは腸にくっついて腸閉塞の原因になるらしい。
他にも、いくつかの注意点があるが、ポイントは
- 柔らかい
- 消化吸収が良い(繊維質はものによりけり)
- 清潔
- 料理としては、細かく刻む、煮込むというものがよさそうだ。
- 栄養面では、ビタミンB12を取ることができないことや鉄分やカルシウムが不足しがち
- 繊維質については、じゃがいもやりんごのように口の中でじゃらじゃらと崩れるものは良いが、セロリやさつまいものように線状になっているものはつらいらしい。またこんにゃくも苦手らしい。
結構気に入っていたメニューを掲載しておこう。
野菜の煮込み
【材料と調理】
- じゃがいも・にんじん・かぼちゃのさいの目切り、玉ねぎのみじん切りを鍋に入れて、だし汁がひたひたかぶるくらいにして、火にかけて煮込む。野菜は白菜や、なす、さといもなどいろんな種別と組み合わせでバリエーションをつけるといいだろう。
- 調味料で味付け。淡口醤油+みりん、味噌、鶏がらスープ中華風などバリエーションを考えると、飽きがこない。
- 水溶き片栗粉をいれてとろみをつける。
きゅうりの塩もみと他の野菜の和え物
【材料と調理】
- きゅうりをスライサーで切って塩を振って軽くもみ、20分ほどおいて、ぎゅっと絞る。
- トマトを湯むきしてさいの目切り。他にゴーヤのみじん切り、白菜のせん切り、ゆでほうれんそうのみじん切り、などもいっしょにあえることが考えられる。
- あえて、マヨネーズにはちみつを混ぜたものを載せる。三杯酢なども考えられる。
野菜の味噌汁
【材料と調理】
- 野菜を刻んでだし汁で煮込み、味噌を溶き入れる。
- 白菜、ほうれんそう、なす、豆腐、できるだけ、煮込んで柔らかくなるもの。味噌は煮込むとまずくなるので、味噌を入れる前に柔らかくなるように配慮する。
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