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日曜日, 9月 19, 2010

生活習慣と肝臓病   NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)


ウィルスやアルコールは肝臓病の代表的な原因だが、生活習慣と関係のある肝臓病がある。



NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)にかかると、アルコール性肝炎とよく似た生涯がおきる。肝臓き継続的に強い炎症がおこり、肝臓が線維化する。ほっとくと肝硬変に移行し、ついには肝臓がんにまで進行する。お酒を飲まない人にも起こるので非アルコール性と呼ばれる。


生化学反応では、GOT(AST)-GPT(ALT)が軽度上昇する。GOT(AST)/GPT(ALT)比は1.0以下。アルコール性だとアルコール性肝障害ではGOT(AST)/GPT(ALT)比が1.0以上となるので識別できる。フェリチンが上昇することがある。ヒアルロン酸は繊維化に従い、増加する

日本にには脂肪肝の人が推定2000万人いるとされており、そのうち100万人程度がNASHとみられているという。つまり、100人に一人はNASHで、5人に一人が脂肪肝すなわちNASH予備軍というわけだ。

NASHの原因は、酸化ストレスによると見られている。
脂肪肝によって肝臓に脂肪がたまると、肝細胞内のミトコンドリアという小器官が中性脂肪を燃やし、活性酸素を発生させる。活性酸素とは、体を酸化せる強い攻撃性を持った不安定な構造の酵素で、万病の元凶と考えられいる。この活性酸素は、ミトコンドリア自体を傷つけ、さらに、中性脂肪を過酸化脂質に変えて、これもミトコンドリアを傷つける。その結果、肝臓に炎症が起こって肝炎になってしまう。

症状は、さいしょはほとんど見られないが、病気が進むと、肝細胞の破壊が進み肝炎の症状である黄疸や腹水、みくみ、静脈瘤、意識混濁、出血傾向などの症状が次々と現れる。


NASHの患者の75%以上が肥満で、2/3がメタボリックシンドローム基準に該当するという。








予防としては、「アルコール、甘いもの、アブラ」を控えることだ。


アルコールは体内に入ると、中性脂肪の原料になる脂肪酸を肝臓に運び、肝臓に脂肪を蓄える上に、肝臓で党から中性脂肪を合成する働きも活発にする。
甘いものとアブラも肝臓に運ばれてくると、中性脂肪に合成される。先金の研究では、内臓脂肪から放出される遊離脂肪酸や、体内に多く蓄積された鉄分も、肝臓の線以下を進める可能性があることがわかっている。


なお、肝臓で合成された中性脂肪は、たんぱく質と結合して肝臓からでていく。だから、たんぱく質は大事だ。また、脂肪を燃焼するためにはビタミンが必要だ。


ストレスは、免疫力を落とし、ウィルスを増えやすくしてしまう。


適度な運動は必要なのだが、運動のやりすぎも、活性酸素を増やしてしまうので注意の必要がある。


これらをまとめると、以下の通り

  1. 飲酒は控えめに。
  2. 高タンパク、高ビタミン、高ミネラルの食事をバランスよく、エネルギー過多にならないように。
  3. ストレスをため込まず、解消するように。
  4. 適度な運動を
  5. しっかりとした睡眠を

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